BLOG ブログ|goof / グーフ

断裁くずをリサイクルしてみた➁

作成者: goof|Nov 28, 2025 9:25:01 AM

皆さん、こんにちは!!

インターン生の大西晃正です😊
今回はリサイクルペーパー企画の第2部の投稿です!!!

まだ、第1部を読んでないよ!という方はこちらのリンクから読むことができるので是非^^

断裁くずをリサイクルしてみた①|goofマーケティング編集部

さて、前回に引き続き、CAMPUSの工場作業で発生する名刺の断裁くずをリサイクルし、グーフのノベルティとして使えるグッズを制作していく道のりをここに記録していきます!

目次


前回の振り返りと2つ目の実験の概要


前回の実験➀では、3つの検証を通して名刺の断裁くず(コート紙)でもリサイクルが可能であることが分かり、
再生紙としてノベルティグッズを作っていくという方向性を立てました。

しかしながら、再生紙として使うには

  • 引っ張るとちぎれてしまう

  • 折るとパキッと割れてしまう

  • 不織布などから剥がすと破れてしまう

といったように、耐久性の面ではまだまだ課題が残る結果となりました。

そこで今回の実験②では、
グッズ加工に必要な耐久性や加工性をどう高めるか?」をテーマに、
再生紙の改良にチャレンジしていきます😊

実験2の方法


今回は、紙そのものの素材特性に注目して考えていきます。

そもそも、紙は植物由来の繊維同士のつながりによってできています。

そのため、紙が「割れる」「ちぎれる」「破ける」のは、
紙の繊維同士の結合力が弱いからではないかと考えました。

そこで、

  • デンプン糊を加える。

  • 脱水時のプレスを強める。

  • パルプをより厚く広げる。

上記3つの操作が再生紙の耐久性や加工性を高められると予想しました。

これらが実際に有効か確かめていきます✨

以下、手順
1. 漬け置いたパルプをハンディチョッパーでさらに細かくし、デンプン糊を適量加える。
2. 細かい網目を持つシートの上に厚めにパルプを注ぎ乗せて、手で押し広げる。
3. 水気を切る。
4. 不織布を上から被せて強くプレスをかけて平たくするとともに脱水する。
5. 数日間乾燥させる。
6. 網目状シートと不織布を紙が破けないように丁寧に剥がす。

太字の箇所が今回新たに追加・強化した部分です!
その他は前回の実験➀の検証➁と同じ工程です。

この手順でもう一度再生紙を作っていきます!

手順1:デンプン糊を加えた様子


実験2の結果と考察

そして、できた紙がこちらです('ω')ノ

左:実験➀で作った紙 右:実験②で作った紙



実験②で作った紙の方が少し重みがあるように見えますね。

が、
正直なところ、写真では違いがあまり伝わらないですね、、、、。

ただ、実際にさわってみると、前回とは以下のような違いがありました:

  • ある程度の力で引きちぎろうとしても割けない

  • 折ると亀裂は入るが完全に割れることはない

  • プレス用の不織布を剥がして穴が開くことはほとんどない


と、弱々しい紙ではなくなってきた感触はあります😓

でも、うーーーん(・・;)

改善されたとは言えなさそう、、、、。


同様な手順で何回か作ってみましたが、
いずれも同じような結果になりました。

なぜこんなにも微妙な紙しかできないのか、実際の再生紙パルプの生成手順を踏まえて考察してみます!

1. アルカリで古紙を繊維状にしてインクを離解する。
2. 古紙に含まれている異物を除去する。
3. インク成分を抜き出し脱墨する。
4. 脱墨したパルプを漂泊する。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/isjepj/31/2/31_2_141/_article/-char/ja


これと自分が行った実験を比較すると、

  • インクやごみなどの不純物が結合を阻害している。

  • ハンディチョッパーで細かくできる紙片の大きさに限界があり、紙の繊維同士の結合力が弱くなっている。

  • そもそもリサイクルするにはコート紙のコート成分を溶かさないといけない。

というのが原因として思いつきます。


また、製紙していく段階で、

  • ・つなぎとして入れる必要のある物質が他にある。

  • ・紙をプレスする力が不足している。

なども考えられます。


これは工作レベルのペーパーリサイクルの限界と言っても過言ではなさそうです。

再生紙を作る方が、木から紙を作るよりもコストがかかる理由がなんとなく分かります、、、。

実験2のまとめ


では、実験②を振り返っていきましょう!
今回のテーマは、再生紙の耐久性や加工性を高めていくことでした。

実験➀の時に比べると、多少なりとも進歩はありました😅

一言でまとめるなら、
折らない限りは頑丈な紙になりました。

つまり、折る加工をしなければ有用であるということ。

カットしたり、色を塗ったりなどと、折らなくてもグッズへと加工していく手立てはあります😄

ですので、今回の検証結果と感触を踏まえて、この再生紙をどんなグッズに生まれ変わらせられるか?
を、これからじっくり考えていこうと思います(^o^)丿

今回のブログはここまでです。

次回の最終部では、実際にノベルティグッズに変身させていきます!!

今回は、前回に比べて少ないボリュームになってしまいましたが、次回はボリューミーになると思います😁

では、また続きでお会いしましょう🖐️