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元記事発行日: 2024年04月01日、 最終更新日: 2024年04月01日

コラム① 絶滅危機!?「命の元素」:リン

こんにちは!!!

前回の記事読んでいただけましたでしょうか!?
その記事で
「プラネタリーバウンダリー」についてお話ししましたが、
個人的に、「リン」という元素が赤の領域に入ると何が問題なの??
とすごく気になったので調べてみました~🔍

(↑ ↑まだ読んでない! あれなんだっけ!?ってなった人は要チェック↑ ↑)

今回は下の記事から勉強させていただいた事を簡単にまとめ、感想も含め書いていきます!!!

⇒ https://blogs.ricoh.co.jp/RISB/environment/post_731.html

目次

 


リンって何者!?

それは、、、原子番号15番、、、

別名:「命の元素」 です。

これを見たとき、

「んーーーーーン (・_・)??? 
 え、何の? いや、嘘だ~、大事な元素だったらもっと知られてるでしょ(笑)」

と思いました(笑)

しかし調べてみると、驚きの事実の連発でした😲

 


リンの活躍

①生物面:骨・細胞膜・DNAなどを形成!!!
→カルシウムの次に多く含まれているミネラルで体重の1%を占めているみたいです😲

②産業面:農業の肥料・飼料
③工業面:EVの電池・半導体・太陽光パネル

えええええ、ちょっと待ってください(笑)

凄すぎて、調べたとき笑っちゃいました(笑)

私たちの生活全般に関わっているじゃないですか!!!

ライフサイクルの全体を支えてくれていたのは “リン” だったみたいです!

しかも、新型コロナウイルスのワクチンとか、PCR検査にもリンが使用されたみたいなんです!!!

もう、リン様様です。ありがとうございます( ;∀;)💛


リンの危機


ここまでで、リンの大切さは、理解できました。

でも、思い出してください、

冒頭で
「リンがもう取り返すことのできないほどの不安定な領域に入っている」
と言ったことを、、、、

リンが私たちのライフサイクルを支えてくれていると知ったからこそ、
この状態が非常に問題であるという事がとても分かりました、、、

リンがもう取り返すことができない状態に陥るほど危機的ってことは・・・・???

え、私たちのライフサイクルどうなるの???ってことですよねぇ、、、😖

では、リンの何が危機に陥っているのでしょうか?

それは、「リンの地球科学的循環」です。


リンの科学的循環の危機

主に、リンには2つの問題があります!

①リン鉱石の枯渇

様々な用途に使える価値あるリンの輸出を禁止するほど、世界でリン鉱石は枯渇し始めています。

例えば、
アメリカでは、リンの禁輸を行い、輸入国に転じました。
さらにリンの主要産出国のモロッコでもこのような動きが広まっています、、。
⇒自国のリン資源を保護するためです!

実際にリンが枯渇してしまうと、復活するのに数千年かかるみたいです(゜o゜)💦

もし本当にそうなったら、その間私たちはどう生きていけばいいのでしょうか?

そもそも生きていけるんでしょうか??(´;ω;`)ウゥゥ

②リンの海洋流出

リンを含んだ肥料等が海に流れると、表層にいるプランクトンが活性化し、
海中の酸素が消費され、生物が生きていけない、、
という問題が起きます。

実際に、高度経済成長期に赤潮が発生し、魚が大量死した事がたびたび起こりました。

これが地球規模で起こると、「海洋無酸素事変」という問題が起こり、生物が大量絶滅します。

これを抑えるためには、
最低でも海へのリンの流入を1100万pt/年にしなければいけません。

しかし、実際にはその倍の2200万pt/年が流入しています。


リンの危機の原因

ここまでを読んで、あれ???って思いませんでしたか???

リンは今枯渇していると同時にリンの海への流入問題が同時に起きている、、、

つまり、

人がリン鉱石を 採掘⇒利用⇒廃棄 を繰り返した結果、リン鉱石の枯渇が生じているんです!!!

しかも、リンの重要性を理解していながら、掘って、使って、海などに捨ててを繰り返している状態です。

「そりゃ枯渇するわ!海の生物にも影響出るわ!
その海に垂れ流している、2200万Pt分もったいないじゃーーーーン!!!
それもう使えないの!?」


って心の中でめっちゃ突っ込みました<(`^´)>💢💢


これから必要とされる取り組み


日本は、世界をリードするリンの回収の枠組み・再資源化の技術をもっています👏✨

この技術は、欧州でも参考にされ、
オーストラリアやドイツなどでは、下水汚染からリンの回収の義務化・ビジネス化が広まったみたいです!!!

でも!!!!!!!

日本ではその取り組みが広まっていません、、、

なんでーーーーー(´;ω;`)ウゥゥ

「危機はまだ先・目先の損得勘定」にやられているみたいなのです。。。。。

確かに、リンの危機は気候変動と比べ、取り上げられている回数は極端に少ないし、認識も薄いなと感じます。

実際に、印刷工場で使われているオフセット印刷機(エッチ液)にも「リン酸」が使われている事を今回のブログを通して知りました。また、昨今のクリーン電力化推進に伴い、クリーン水素発電装置ともいわれているリン酸燃料電池や太陽光発電等の普及が期待されていますが、その原材料としても「リン」が使われています。

今後印刷工場でも
自家発電もしくは再生可能エネルギーの推進の活発化が見込まれますが、
発電方法それぞれのバランスも含めてもっと知識を広げ、安易に「クリーンだから」で飛びつくのではなく、リサイクル可能か否かも事前に考え、行動する必要があると感じました。

その為には、
リンの問題とどこで使われているのかをまず認識するところからが非常に大切です!!!

そんな中、リコーさんのようなIT機器メーカーがこのようにしっかりと研究・発信しているのって流石だな〜と感じると共に、貴重な情報提供にありがたいなと感じます😌💛

そして、世界中がこの気候変動対策を通して、
資源を循環していく経済・ビジネスモデルにシフトしていってほしいなと感じました。

リンの危機が訪れるのは私が死んだ後かもしれないですが、私はこの地球が好きなので、ずっと残り続けてほしいです!!