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元記事発行日: 2024年06月09日、 最終更新日: 2024年06月09日

#2 持続可能な印刷 〜リサイクルの現状〜

こんにちは、goofマーケティング編集部の倉鹿野です😎
前回、「脱墨」について簡単に触れましたが、今回も「持続可能な印刷」をテーマとして、「リサイクルの現状」について触れていきたいと思います^^

はじめに:リサイクルの本質とその重要性

ちょっと、リサイクルなんて小学校の図工の時間以来だよ!!と思いますよね🙂
小学校の頃に再生紙で作った錐体や立方体の思い出が蘇ります(笑)

しかし、リサイクルってとても深い世界なんです。
決して子どもの遊びばかりではなくて、地球と私たち人間が、そして現代社会が存続するために行わなければならない生物的な生態系の中でのサイクルです!

それを考えると、リサイクルって「素材の再利用」そのものなんですね。
誤解されがちですが、廃棄物から何か新しいものを作り出すことだけがリサイクルではありません🙅‍♂️
使い古した古紙から再び紙を作り出したり、ペットボトルから新たなペットボトルを作り出すことこそがリサイクルです✨

大事なことは、我々人類もこの大きなサイクルの一部で、私たちが行使すべきは地球自体が行使している方法を理解し、それに沿って行動することだと思います😁

ちなみに、このリサイクルにはマネーゲームも含まれていて、ビジネスの視点から見ても非常に重要な存在なんです!
それは費用対効果が非常に高く、コスト削減の観点からも、環境負荷の軽減観点からも、リサイクルは強力なパートナーなのです。

前置きが長すぎたので早速掘り下げていきましょ〜(笑)


 

日本のリサイクル市場例

日本では、何と年間およそ2000万トンの都市ごみが再利用やリサイクルに向けて処理されています。もう一度言いますよ、2000万トンです😳

これだけの量が川や大海原に捨てられていたらどうなることでしょうか、、、。
ごみ拾いなんて掃除の合間の遊びではないですよね(^^;;

廃棄物規制を頑なに守る京都市では、人一人が毎年産み出すごみ量を減らすため、市民が自己責任で分別しているおかげで、リサイクル率が全国平均を大きく上回っているそうです👏

私もちゃんとスマホに分別アプリを入れてできるだけリサイクルに心がけています🥹

出典:経済産業省

出典:経済産業省

わたしたちの印刷業界であれば、紙ですよね。
上図は日本における古紙回収率をグラフにしたものです。
過去に比べて古紙回収率がぐんと上がっていますね☺️

そして各国の古紙回収率では日本は平均を大きく上回っています。

ちなみに、食品廃棄物の扱いは、まだ私たちの頭痛の種です。たかが食べ残し、されど食べ残し。さらに、飲食店の廃油問題も深刻さを増しています。まるで私の夜のおやつ選びのように難解な問題です🤨笑

日本のリサイクル状況は、口で言うほどには甘くありません。
しかし、京都市のように地域独自の取り組みが増え、全国のリサイクル状況を向上させているのが現状です!!

ですが、日本の現在のリサイクル率は、高く見積もっても70%程度、、、

これは、非効率的な分別や混合廃棄から起こる問題であり、これが一番の難題と言えます😢
前回の記事でも述べた「脱墨」ですが、家庭や事業所から出された紙製品は、紙パルプに戻すための工程、つまりパルピングに送られます。
ここで、余分なインクや塗装、金属片などが除去され、新しい製品を作り出すための「生」の紙パルプが再生されるわけです👏

でも、このプロセスにまつわる、こうした実情が語られることは少ないですよね。

世界の中で紙がどのように巡るのか、そう考えると日常の一枚一枚がいっそう大切に感じられますよね〜😭

日本の「リサイクル率70%」には込められた努力と技術があります。


 

欧州のリサイクル市場例

さて、世界のリサイクル状況について話すとき、皆さんも私も、お尻に火がついているかのように座っていることでしょう😏
だって、この地球のどこかでリサイクルがうまくいっているなんて知ったら、夜も眠れないじゃないですか!!!🔥
「ああ、僕もリサイクルに貢献しなくては!」という義務感にかられてしまいますからね(笑)

では、深呼吸して、まずは現実の話をしましょう💨
世界全体のリサイクル事情について言えば、まだまだこれからの途上国と進んでいる国が次々と駆け出す段階かと言えます。

例えば、スウェーデンを取り上げてみましょう。
先程、日本のごみや古紙について取り上げましたが、彼らは年間何十トン単位で、海外からゴミ(日本からも!!)を輸入しています🤯
その使い道は、すばり!!エネルギーのためなんです!!👀✨

これを日本と比べると、リサイクルがただゴミを処理するだけではなく、新たなエネルギー源にもなるという視点を彼らが持っているということです✨

しかも、このゴミ資源エネルギーに関しては100年以上も前から行っているのが驚きです!!!

Sweden on target to run entirely on renewable energy by 2040 | The Independent

スウェーデンは、エネルギー先進国として知られていますが、今後25年以内(2040年まで)に再生可能エネルギーで完全に稼働することを目標としている、と、スウェーデン政府は公表しています。

https://www.independent.co.uk/news/world/europe/sweden-renewable-energy-target-2040-country-on-track-a7381686.html


一方、アメリカでは、捨てるのではなくリサイクルするゴミの量は30年間で2倍以上に増え、ヨーロッパ全体では、印刷物のリサイクル率は72%ほどと言われています。

また、国際的には印刷物のリサイクルに重きを置くガイドラインと取り組みが進められています。
日本固有の状況に合わせた方策を探すことも重要ですが、それでも他国の成功事例や、国際的なガイドラインから学べることは多いと思います🤔

私たちは他国のリサイクル事情を自分たちの利益につなげる(ちょっと言葉が悪いかもしれませんが、ビジネスでもなんでも、結局は利益につなげたいのが本音ですよね?笑)、そうした視点を持つことも大事ですよね🔥


 

リサイクルの進歩

リサイクルの現状を紐解いていくと、様々なリサイクルカテゴリーやリサイクルプロセスなどがあります。
リサイクルの進歩では、再生エネルギーなど今までにない革新的な解決策が世に登場していますね✨
と言っても、まるでスパイ映画のようなハイテクガジェットってわけではなく、地味ではありますが画期的な手法がほとんどです(笑)

そんな中、この新たなリサイクル技術の矢先、意外にもデジタルプリント技術が話題なんです👏

普通、デジタルプリントと聞くと、エコロジーとは無関係なイメージがありますが、驚くべきことに最近はむしろ逆の側面が見られるのです🤔

最近のデジタルプリント技術は、従来よりもペーパーレスに取り組む方法です。
これは例えば、余分なデータの印刷が不要となり、より必要なものだけを印刷することがあります。

驚くなかれ、デジタルプリントのおかげで、むしろ紙の消費量が減少し、リサイクルへの負担を軽減してくれるのです。

革新的なリサイクル方法とデジタルプリント技術、この2つが今後のリサイクル技術の進歩に大きな影響を与えるのはそう遠い未来ではなく、すぐそこまで来ているということです☺️

流行のハイテクアイテムよりも、値段も手頃で、かつ持続可能なリサイクル技術を応援しましょう。
奮闘している地球のために、そして私たちの未来のために。


 

日本と欧州の比較から学ぶこと

前記事と合わせて、脱墨技術やリサイクルについて触れてきました。
結局のところ、日本と欧州の間でそれぞれ大きな違いがあるんです👀

日本は脱墨技術に注力して進歩を続けていて、一方で欧州はリサイクルプロセスをより練り上げて適応性を高めています。

だからと言って、互いが完璧なわけではありません🔥
それぞれに改良の余地があります。

そして最も重要なことは、リサイクルと環境保護のための斬新なソリューションを求め、業界全体が協力して取り組むべき、ということです👏✨

完璧じゃないからこそ、進歩があり、革新が起こるのだと、私は思います^^

さて、次回はマイグレーションについて触れていきたいと思います!
それではまた次回〜